虫歯治療 Cavity treatment

虫歯は、子どもから大人まで多くの人が悩まされる身近な歯の病気です。 歯の表面についたプラーク（歯垢）の中にいる虫歯菌が、糖分をエサに酸を出し、歯を少しずつ溶かしていきます。
進行すると、痛みが出たり、神経を取る治療や抜歯が必要になることもあるため、早めの発見・治療がとても大切です。

虫歯とは

虫歯は、歯の表面についたプラークに含まれる虫歯菌が、酸を出して歯のエナメル質を溶かしていく病気です。
進行すると、歯の内側にある象牙質や神経まで達し、強い痛みや炎症を引き起こします。
虫歯は進行の段階によって「C1」「C2」などに分類され、それぞれ治療法も異なります。
初期段階であれば削らずにすむこともありますが、進行すると詰め物や神経の治療、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。
虫歯を防ぐためには、毎日の丁寧な歯みがきと定期的な検診が大切です。

プラスチックによる穴埋め（レジン充填）

金属による詰め物（インレー）

金属による被せ物（クラウン）

歯周治療 Periodontal treatment

歯周病は、成人の約8割がかかっているといわれる身近な病気です。
初期はほとんど症状がなく、気づいたときにはすでに歯茎の奥まで進行していることが多く、歯がまとめて抜けてしまうこともあります。
さらに、歯周病は「お口の生活習慣病」とも呼ばれ、糖尿病や心疾患、脳梗塞、早産など全身の病気とも深く関わっていることがわかってきています。
お口だけでなく、体の健康を守るためにも、歯周病の予防・早期発見が大切です。

歯周病とは

歯周病は、歯と歯茎のすき間（歯周ポケット）に細菌が入り込み、歯を支える骨（歯槽骨）を少しずつ溶かしていく病気です。
進行すると歯がぐらつき、最終的には抜けてしまうこともあります。
歯周病は「歯肉炎」と「歯周炎」の2つの段階に分けられます。
初期の歯肉炎なら、歯垢や歯石を取り除き、しっかり歯みがきをすれば治ることがほとんどです。
しかし、進行して歯周炎になると、歯茎が腫れたり、膿が出たり、歯が抜けてしまうケースもあります。

根管治療 Root canal treatment

歯の中にはトンネルがあり、そこには神経や血管が通っています。これを「根管」といいます。
虫歯は歯を破壊する細菌感染症です。虫歯が悪化して歯髄まで進行してしまうと、歯髄は細菌に侵されて病的な状態に陥ります。
歯髄が病的な状態に陥ると様々な痛みが生じるので、痛みを発現している歯髄自体は取り除く必要があります。

根管治療とは

根管治療とは、「虫歯により細菌感染をおこし痛みを生じている （歯髄炎） 歯髄を取り除き、根管内をきれいに清掃・消毒すること」、 「かつて根管治療を受けながらも細菌が残留していた結果、根尖病巣が生じ様々な痛みを生じている （根尖性歯周炎） 感染根管内をきれいに清掃・消毒すること」の２つの治療の総称です。

プラスチックによる穴埋め（レジン充填）

STEP01

感染歯質の除去と消毒

細菌に侵された歯髄や象牙質をすべて除去し、消毒して無菌状態にします。
少しでも感染部位が残っていると根尖性歯周炎などの要因になるため、完全な無菌状態になるまで徹底しておこないます。
状態によっては2～3回の通院が必要になることもあります。

STEP02

感染根管の無菌化

根管治療中は次回の診療まで細菌を滅菌する薬剤を詰めます。
レントゲン写真などで次の段階に進めると判断するまでSTEP1とSTEP2を繰り返します。
症状によってはこの段階で数ヶ月様子を見ることもあります。

STEP03

根管充填

歯髄腔が無菌化できたと判断したら根管充填をおこないます。
根管充填は歯髄腔を完全に密封することで、細菌の進入を阻み再発を防止する大切な処置です。

STEP04

補綴治療

最後に歯の形状を修復する詰め物やかぶせ物（補綴治療）をおこないます。

義歯治療 Denture treatment

歯は、食べること・会話することの喜びを与えてくれます。
失ってしまった歯の機能を義歯治療で取り戻し、一人でも多くの人が再び歯のある幸せな生活を送れるようサポートしたいと考えております。

義歯治療とは

義歯治療とは、虫歯や歯周病、突然の事故など、様々な理由で失われてしまった歯の機能を回復する治療です。
厚生労働省の令和4年度 歯科疾患実態調査によると、65歳以上では80％を超える人が1本以上の歯を失っており、85歳以上では平均14本の歯を失ってしまっているというデータも出ています。

レジン床義歯

歯肉に触れる部分がレジン（プラスチック）で作られた保険診療の入れ歯です。
自費診療の入れ歯と比べて低額ですが、金属素材よりも多少厚みがあるので、熱が伝わりにくく、食べ物の温度が感じにくくなります。
また、人によって装着時に少し違和感を覚えることがあります。 　

金属床義歯

歯肉に触れる部分が金属素材で作られた入れ歯（自費診療）です。
レジンよりも薄く作ることができるので、熱が伝わりやすく食べ物の温度を感じやすくなります。
また、違和感もほとんどありません。
薄い割に強度が高く、床に落としても割れる心配はありませんが、自費のため費用が高価で修理がなかなかできない場合があります。 　

磁性義歯

残存している歯根やインプラントに強力な磁石を取り付け、磁力で固定する入れ歯（自費診療）です。
従来のように金属のバネで引っ掛けて固定する入れ歯ではないため、見た目が自然です。
装着や取り外しも楽で、シンプル構造のためお掃除も簡単です。
残っている歯が少なくなり少し動揺するようになったケースに有効ですが、 自費のため費用が高価で、歯根が残っている方にしか適用できないです。
また、磁気アレルギーの方は適用できません。 　

ノンクラスプ

弾力性のある素材でバネを使わない入れ歯（自費診療）です。
バネを使っていないので入れ歯を装着しているようには見えず、金属を使っていないので金属アレルギーの方でも心配ありません。
強度はそこまで強くないので、噛み合わせで壊れてしまうことがあります。
樹脂性のため柔らかく、経年的に維持する力が緩くなることがあります。 　

顎関節症 Temporomandibular joint disorder

顎関節症とは、顎の関節を中心とした顔面から首にかけての疾患です。
三大症状として、口を開けると痛い、口を開けると関節で音がする、口が開かないなどがあります。
噛み合わせの計測をし、状態の改善を図るため、スプリント（噛み合わせを調整する装置）を作製します。

知覚過敏 Cavity treatment

冷たいものや熱いものを口に含んだ時や歯磨きの時など、様々な刺激が歯の神経に伝わり、しみるような一過性の痛みを感じることがあります。 これを 「知覚過敏」 といいます。

知覚過敏の原因

冷たいものを口にしたときに歯がしみる、これは知覚過敏の代表的な症状です。
ストレスの多い生活が原因とも言われています。
歯を強く噛みしめて、噛み合わせや歯ぎしり等で歯の一部に負荷がかかる状態が続くと、歯の表面を覆っているエナメル質に細かいヒビが入ることがあります。
また、プラーク（細菌のかたまり）が原因で起こる虫歯や歯周病等により歯茎の位置が下がったりすると、過敏になります。

知覚過敏の治療

知覚過敏の治療法には、しみるのを防ぐ薬を塗ったり、詰め物を詰めて刺激が伝わるのを防ぐ方法があります。